二輪車の窃盗はオートバイ盗、バイク盗、二輪車盗ともよばれ、大型の二輪車から原動機付自転車(原チャ)まで、幅広く盗難の対象となります。
自転車盗難に比べれば件数は少ないものの、愛車が突然盗まれれば持ち主のショックは計り知れません。
今回は大事なバイクが盗まれないように対策をまとめました。日ごろから二輪車を利用している方は、ぜひ参考に防犯対策を行ってみてください。
アパートの前に止めてあるのですが、朝乗ろうとしたらなくなっていました。駐車や保管の仕方が甘かったのかもしれません。かなりショックです……
それはとても悔しいですね。二輪車は自宅敷地内から盗まれるケースが圧倒的に多いといわれています。
地域によっては二輪車が車のように重要な移動手段となるだけに、盗難をされれば日常生活に大きく支障が出てしまいますので、しっかり盗難対策をしていきましょう。
バイクや原チャが盗まれやすい駐車(駐輪)場所
オートバイの盗難は、防犯グッズの普及や利用者の防犯意識の高まりから年々数が減っています。
しかしこれら窃盗はある日突然起こるもの。ひとごととは思わず、利用者は常に「愛車が盗まれるかもしれない」という警戒心を持ちつつ、防犯対策を行うことが大事です。
盗まれる場所は住宅敷地内が全体の6割ほどを占め、駐車場・駐輪場、道路上を合わせて3割ほどとなっています。駐車(駐輪)時にどれだけ油断せずに盗難対策をできるかがカギとなります。
バイクや原チャリが盗難される理由
自転車と違い、バイクは誰でも簡単に動かせるわけではないため、バイクの窃盗に手慣れている人物が犯人であることがほとんどです。
暴走族による暴走行為に利用され、乗り捨てられる
少年等の若者による粗っぽい犯行が多いのが特徴です。後々盗まれたバイクが見つかることがあっても、ボロボロになっている状態がほとんどです。
転売目的の窃盗
バイクの中には高値で取引される人気車種や旧車があります。またパーツだけでも数十万円するものもあるため、詳しい人間に目を付けられると盗まれやすくなります。
車体ごと持っていく場合は集団による窃盗がほとんどで、深夜帯など人目に付きにくい時間帯にワゴン車やトラックに積みこまれ運ばれてしまいます。
高価なバイクを利用している人はより注意が必要です。
バイク泥棒にあわないための盗難対策
鍵はどんなときでも必ず複数かける
自宅に置いているからと油断している時に限って、バイクは盗まれてしまうものです。
盗難防止のため車同様、自宅敷地内であってもバイクを駐車・駐輪するときは必ず鍵をかけましょう。
日常的に盗難防止に有効な、強力な鍵を併用するようにしてください。
マグシャッター付きシリンダーキーや、U字ロックなどできるだけ太いものを。地球ロック(地面に固定された構造物とあわせて鍵をかける方法)も徹底しましょう。
屋内での保管(駐車・駐輪)を心がける
バイクが盗まれやすいのは、持ち主が長時間バイクのそばを離れる時です。
犯人に目を付けられるのを防ぐためにも、外から容易に人目に触れる状態で長時間駐車は避けたいもの。
特に夜は屋内保管を心がけたいものです。
自宅内に車庫、バイクスペース、ガレージスペースがあれば安心です。
[box class="blue_box"]
ポイントは屋根・壁・扉があって、完全に外から見えない場所であること。マンション敷地内など他の人も利用する駐車スペースであればバイクカバーをしましょう。[/box]
アパートの軒先や出先の駐輪場の場合でもできるだけ目隠しをし、監視カメラがある駐車場を選んだり、窃盗されにくい場所(自転車が密集していて窃盗の車が止まりにくそうな場所など)を選ぶようにしましょう。
近所にバイク用コンテナボックスがある場合は、月極駐車場がわりに利用するのも手です。
防犯アラームやGPSを取り付ける
車体に振動があると大きな音や光でしらせるバイクアラーム、バイクが移動されたときに場所を追跡できるGPSなどの防犯グッズは、バイク盗難対策に有効です。
防犯カメラや人感ライトを設置する
盗み目的や下見目的で敷地内に入ってくるだけでも不法侵入になります。不審者を敷地内に入らせないためにも防犯カメラや、人感センサー付きライトを設置しておくといいでしょう。
グッドライダー・防犯登録や任意保険を利用する
「グッドライダー・防犯登録」は二輪車用の防犯登録で、所有者情報を登録して盗難抑制・防止・早期発見につなげるためのものです。
自転車等と違い任意加入であり、登録期間は10年間(延長更新可能)。金額は10年間で1,080円ほどとなっています。
参考:日本二輪車普及安全協会
他にも民間会社で、二輪車の盗難保険やロードサービスを提供しているバイク専用保険も存在します。いずれも任意のため、合わせて検討してみてください。
盗まれたバイクの探し方
バイク盗難で警察に被害届を出しても、見つかるとは限りません。
もし乗り逃げや乗り捨てされたとしても、かなり遠くで見つかることも。
[box class="blue_box"]
移動できる範囲が広いため、警察と自分だけで探すのは限界があります。
そのため最近ではSNSで目撃情報を集める方法もみられます。[/box]
転売目的ならネットオークションや専門店に連絡してみるのもいいでしょう。
高価でレアなバイクであれば、市場にでてくることですぐみつかることもあります。
同じ被害に二度とあわないように、すぐにでもできる盗難防止策からはじめてみましょう。