自動車の車両内にある金品を盗みだす犯罪「車上荒らし」(車上ねらい)は、車への空き巣・不法侵入被害でもあり、ある日突然自分の身に起こります。
通勤する朝、車に向かったら窓ガラスが割られていた……といった経験を持つ方も多いことでしょう。
以下では車上荒らしの被害を防ぐ対策をまとめました。まだ被害にあったことがない方も、すでに被害にあわれた方も、今後二度と同じことが起きないように車の防犯を行っていきましょう。
後日犯人は捕まったのですが、あまりの突然の出来事に驚きました。
複数台をまとめてとなると、集団による大胆な犯行ですね。車上荒らしは死角となる駐車場での被害が圧倒的に多いため、社宅横という状況から狙われてしまったのかもしれません。今後のためにも対策を行っていきましょう。
車上荒らしの傾向や特徴、被害の状況
車上荒らしは「車外から中を物色し、お金になりそうなものがあればそれらを盗む」……というのが一般的です。
座席に置かれたバッグや財布はもちろん、高価なカーナビやオーディオを外して持っていくこともあります。
車内以外にも、高価なアルミホイールやタイヤを持っていかれることも。
被害にあいやすい場所は月極駐車場が最も多く、飲食店駐車場なども。
時間帯は深夜に多く、人目に付きにくい場所や時間帯で、長時間持ち主が不在になる場合に起きやすくなっています。
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車上荒らしは窓ガラスを割って鍵を開ける場合がほとんどで、盗難被害が少なかったとしてもガラスの清掃や修理費、被害届等で時間も手間も費用もかかり、精神的ダメージが大きいのが特徴です。[/box]
車上荒らし対策1「ドアロックは確実に」
当然ですが車を離れるときは鍵は必ずかけて、さしたままになっていた……なんてことのないようにしましょう。
短時間でも鍵をつけたままにしたり、エンジンをかけたまま車を離れたりすれば、車ごと持っていかれてしまうこともあります。
車上荒らし対策2「駐車場の見直し&防犯設備を設置する」
車上荒らしは月極駐車場や自宅駐車場での被害が多くなっています。
これは深夜持ち主が長く車から離れ、死角になる場所に止まっていることが原因でもあります。
- 月極の場合は人目の付きにくい駐車場は避けて別なところに変える
- 自宅の場合は防犯カメラや動くものにたいして自動で反応する人感ライトを設置する
このような対策を施して、不審者が近づくのを防ぎましょう。
車上荒らし対策3「金品や貴重品が車外から見えないようにする」
財布やスマホ、ノートパソコン、カバンなどを座席等に置きっぱなしにして車を離れるのはNG。
これらは少し車を離れるだけでもできるだけ持ち歩くようにしましょう。
どうしても置いていかなければいけないときは、クッションや座布団でわざとらしくない様に隠しておきましょう。座席の下に隠すのもいいでしょう。
車上荒らし対策4「高価なカー用品は目隠ししておく」
カーナビやカーオーディオをその都度外すのは大変なので、布やカバーなどで目隠しをしておくといいでしょう。
「カバーがついている=高価なのでは?」と思われるかもしれませんが、他の対策も同時に行っておくことで車上荒らししにくい車となれば、被害にあいにくくなります。
車上荒らし対策5「ダッシュボードやコンソールボックスを開けておく」
お金になりそうなものを車内に置かないのはもちろんですが、これらを開けておくことで中には何もない(物が入っていてもお金になりそうなものがない)とわかれば、車内を外から下見されても荒らす価値なしと判断され、被害にあいにくくなります。
車上荒らし対策6「ガラス部分に防犯フィルムをはる」
車上荒らしはバールなどで窓ガラスを割る犯行が多いため、割れにくくする防犯フィルムがあると安心です。
フィルムはカー用品店などでも扱っているほか、専門業者が行ってくれるものもあります。
車上荒らし対策7「ドライブレコーダー&防犯ステッカーを設置する」
最近はあおり運転や事故、車を狙った犯罪への対策に、ドライブレコーダー(車載カメラ)を設置するケースが増えています。
走行中以外にも撮影可能なものは車上荒らしにも効果ありです。金額により性能がさまざまなので、吟味して選びましょう。
合わせて、ドライブレコーダー撮影をしていることを知らせる防犯ステッカーを貼っておくことで、より高い予防策ができます。
車上荒らし対策8「カーアラームを取り付ける」
カーアラームは振動や衝撃があると音や光で威嚇する車上荒らし対策用防犯グッズです。
カーセキュリティーなどと呼ばれることもあります。こちらもカー用品店で購入できます。
車上荒らし対策9「保険に入っておく」
車上荒らし被害にあった場合、最初に警察に連絡することになりますが、高価なカー用品が多く心配な場合は保険への加入も検討しましょう。
その際、現在加入している任意保険の特約なども確認し、どの程度まで補償されるのかを把握しておきましょう。
窓ガラスを割ったり、車に取り付けてあるものを外して持って行ったりと、車上荒らしは粗っぽくかつ大胆な傾向にあります。
たとえ自宅など身近なところに駐車していても、油断しないようにしっかりと予防策を取り入れていきましょう。