平成25年度の侵入窃盗のうち、全体数の実に2割以上が「会社・店舗」への侵入でした。
一般家庭の方が割合的には多いですが、2割だからと決して安心してはいけません。対策として防犯ブザーがあれば、その内の7割を防ぐことができるといわれています。
侵入窃盗全体の2割が会社や店舗
平成25年度の警察庁の統計資料では、空き巣など侵入窃盗先の割合として
- 一戸建て住宅(40.9%)
- マンション等集合住宅(17.8%)
- 一般事務所(13.0%)
- 商店(8.3%)
となっています。
3位は一般事務所、4位は商店となっており、全体の2割を商店や会社が占めていることがわかります。商店や会社より一般家庭の方が断然母体数が多いということを考えると、たかが2割だと思う人がいるかもしれません。
ですが、されど2割です。
割合が少ないからといって安心はできません。
店舗や事務所が狙われる理由は、
- 夜間や定休日は無人であることが多い
- 無人であることが外観からすぐに判る
- 一般家庭よりも現金が置かれている機会が多い(特に銀行が休みの年末年始や祝日)
- 商店街など夜の住民が少ない場所では、少々物音を立てても気づかれにくい
- 客を装って下見ができる
- 盗んだ商品を転売しやすい
などが挙げられます。
会社や店舗の侵入経路は入口と窓
では、泥棒はどこから会社や店舗に侵入するのかを考えていきましょう。
警察庁の資料からですが、1位は玄関・出入口(事務所39.7%・商店38.1%)、2位は窓(事務所32.8%・商店25.4%)でした。
約4割が玄関、残りの3割程度が窓ということになるので、玄関と窓からの侵入を防げば、ほぼ7割の確率で空き巣の被害を防ぐことができる計算になります。
最近では、外国人窃盗団による、壁にジャッキなどで穴を開ける、車ごと店舗に突っ込むなどの、荒っぽい手口での被害が増えています。[/voice]
またファミリーレストラン、ファーストフード店なども、店舗の造りがほぼ同じなので、侵入しやすいと狙われ、同じ系列の店ばかりに入る泥棒もいるそうです。
音や光で威嚇する防犯ブザー
このような侵入被害を防ぐために、どんな手段が有効なのかを考えましょう。
警備システムに入る、防犯カメラを付けるなど、さまざまな手段がありますが、その中でも防犯ブザーを付けることが有効な対策の1つです
押し入りや強盗対策としては、ボタンを押すと複数の相手に異常事態を通報してくれるようなタイプがお薦め。ポケットなどに忍ばせられる大きさや、机やカーペットの下に設置して、強盗に気づかれずにボタンを押せるタイプなどがあります。
窓には、開けると反応して警報音を鳴らすものや、受信機で異常を知らせてくれるタイプもいいでしょう。このような防犯グッズを導入して、自社を守るため、積極的に対策を施してみませんか?