家の庭、駐車場、畑―――。敷地に不法侵入された経験を持つ人は多いのではないでしょうか?
勝手に人の所有地に入る不審者
不法侵入の実被害は多数報告されています。一体どんな方法で不法侵入されてしまうのか?と、実際にあった不法侵入のケースを取り上げ、今後の対策に役立てましょう。
不法侵入の被害に遭いやすいのは、庭のある一軒家だといいます。
実被害を例にだすと…
- 敷地を道路のように通って行く
- 庭先でたむろする
などが挙げられます。
特に塀が無い家は不法侵入されやすい傾向にあり、庭を横切って行くケースが頻発しています。また出入口が複数あるマンションでもこのような傾向があります。
近道をするために住民以外の人たちがマンションを通るのは、もちろん不法侵入に当たります。「通り抜け禁止」と、看板を設置しても効果はほとんどありません。場所によっては敷地を道路のように扱われているマンションは多々あります。
他にも、子どもがガレージや物置きに入り込んで遊んでいたり、駐車場にたむろされたりするなど、実被害には事欠きません。また、不法侵入というより不法駐車という話になりますが、家の横に勝手に車を駐車されたという経験を持つ方も多くいます。
思った以上に不法侵入は至る所で起きていますので、まだ被害にあったことの無い人も、明日は我が身なのかもしれません。
次の記事には不審者について取り上げているので、ぜひ読んでください。
不法侵入者に警告する方法とは
不法侵入を受けた場合、まずは相手に警告するのが1番です。ですが、警告する方法が分からないと、悩む人は多いのではないでしょうか?
その極意としては、とにかく穏便に済ませること。警告をする場合、絶対に怒鳴ったりしてはいけません。
例えば、隣人が自分の家の庭をいつも横切っていたとします。だからって隣人の家に怒鳴りこむと喧嘩になりかねません。
また、自覚が無い状態で不法侵入している人間も少なからずいます。こういう人には、怒りながら警告しても話がこじれる恐れがあります。
どういう形の不法侵入であれ、まず最初は穏便な対応を心掛けましょう。不法侵入だということを丁寧に説明して、迷惑しているから今後はやめて欲しいという趣旨を伝えてみてはいかがでしょうか?
中には、冷静に対応しようとしても注意を受けたことに腹を立て、感情論で向かってくる人間もいます。ですが、どんなに警告して不法侵入をやめない場合でも、喧嘩腰になるのだけはNGです。
もちろん「警察呼ぶぞ!」なんて怒鳴ったりせず、「警察をまじえて話しあいましょう」など物腰柔らかを心掛けましょう。
誰だって警察沙汰になるのは嫌なものです。相手を逆上させない表現を使いながら警察という言葉を出すと、あっさり不法侵入を止めるかもしれません。
あってからでは遅い敷地に入ってくる人の為にするべき防犯対策とは
警告の方法について解説しましたが、もちろん自主的に不法侵入をやめてもらうことが1番の理想。不法侵入を繰り返す人に対する防犯対策を勉強して、事前にトラブルを回避する方法をよく考えてみましょう。
まずは、「侵入禁止」などと書かれた看板や張り紙を用意することから始めてみませんか?知らずにやっていた人は侵入禁止の文字で気づき、止めてくれる確率が上がるかと思います。
看板を設置することにより「あなたの不法侵入を察知しています。」という威嚇にもなりますよ。
もし常に不法侵入されていて、大体の時間が分かっていれば、その時間に敷地の掃除をするなどして警戒するのも防犯対策です。1度でも敷地の所有者と出会ってしまうと、不法侵入している人は気が引けてしまうものです。
他にも、
- 塀を超えて庭に侵入される場合はバリケードの設置
- ガレージに侵入される場合は施錠を徹底する
など、直接の侵入が出来ない対策を練りましょう。
バリケードの設置は少し大げさ過ぎるかもしれません。ですが、毎日のように被害にあってる側としては、これくらい精神的に被害を受けているという主張ができます。また、不法侵入を繰り返している人は、事の重大さに気がついてくれるかもしれません。
不法侵入はとても不愉快なものです。例え侵入が庭先や駐車場などで留まっていたとしても、いつ建物に入られてしまうか分かったものではありません。何かが起きてからでは遅いです。穏便に、でも強固な態度を持って不法侵入犯を撃退してください。