フードディフェンスという言葉をご存じでしょうか?あまり聞きなれない言葉ですが、異物混入防止策という意味です。
このページでは、異物混入に対する事件について掘り下げていきましょう。
あなたの工場は大丈夫ですか?
東京都福祉保健局の統計データによると、平成23年度には639件だったものが、平成24年度で681件、平成25年度では755件と徐々に増えています。
異物混入事件は、実際にニュースで取り上げられることが多々あります。国民の食生活を安全なものにするためにも、フードディフェンスに取り組む工場が増加しています。
食品工場を経営している人を悩ませる異物混入。規模が大きいほど受けるダメージも大きくなり、最悪の場合は工場閉鎖という事態になりかねません。
自社の工場はマニュアルが徹底している、施設の管理や整備がしっかりしている―――。そう思っていても、働く人間が多ければ多いほど、油断と隙ができてしまう恐れが生じるのが事実ではないでしょうか?
偶発的なもの、いわゆる施設管理の問題と、人為的な悪意のある行動のどちらかを判別することが容易ではありません。
もし異物混入という事態が起き、その時のライン担当者に聞いてという調査を取ったとしても、手間も時間もかかります。もしかすると虚偽の証言をする人間も出てくる恐れがあります。
そういった時こそ、防犯カメラが役に立ちます。
食品の安全に対する管理手法
次の表は、重要な3つの手法と規格についてです。
HACCP | 原料の入荷や製造、出荷までの作業工程において、あらかじめ危害などを予測してそれらの危害を防止する為の重要管理点を特定。それらを継続的に監視や記録することにより食品の安全を確保するための衛生管理の手法。 |
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ISO22000 | HACCPによる食品の衛生管理手法を元にして消費者に対する安全な商品提供をする、食品安全マネジメントシステム(FSMS)の国際基準規格。 |
FSSC22000 | 食品安全マネジメントシステムである国際規格ISO22000とISO/TS22002-1を統合した国際食品安全イニシアチブ(GFSI)が制定したベンチマークの承認規格。 |
食品の安全と工場を守るための防犯カメラ
食品は人間の体内に直接摂り入れるもの。中でも異物混入で一番困るのが、偶発的なものか人的なものかということが判別しにくいという点です。
例えば、冷凍食品に農薬が入っていて、気付かずに食べてしまったらその人の体調に影響を及ぼします。最悪の場合は裁判沙汰になり、多額の賠償命令が下される可能性があります。企業にとっては大ダメージです。
働くとはどういうことか?その定義を今一度、見つめなおして欲しいですね。
防犯カメラがあれば、映像が記録されることから、いつ?どこで?誰が?何を?と、一連の流れを判明できるでしょう。
これまでは「映像が不鮮明で判別しにくい」「手元まで見ることが出来ない」と、防犯カメラに不信感なイメージを持つ人もいたかと思います。ですが近年の防犯カメラは、より鮮明で顔の判別ができるタイプが揃っています。
フードディフェンス対策に、ぜひ防犯カメラを導入してみてはいかがでしょうか?