看護師といえば、白衣の天使といわれる病院の花形仕事。献身的に患者に接する看護師は病人や入院患者にとってはとても頼もしく、優しさに満ち溢れた存在です。
しかし、最近は看護師を狙った犯罪やセクハラが多発しており、身の危険を感じて退職する看護師も少なくないようです。
セクハラやストーカー被害の多い看護師
看護師は激務です。ストレスが溜まる仕事であることは周知の事実ですが、実は犯罪にも巻き込まれやすい仕事でもあります。
特にセクハラやストーカー被害に会うことが多く、それが原因で仕事をやめてしまう人もいます。卑劣な犯罪に巻き込まれないように、悲しいことですが看護師自身が自衛する必要が生じているのです。
2010年に行われた調査によりますと、女性看護師の11%が何らかの形でストーカー被害を経験しており、精神的なショックも大きい上、身の危険を感じることも少なく無いというデータが出ています。
ストーカーをする内容としては、
- 家の前で待ち伏せにあった
- 家に下着が送りつけられてきた
- 電車の中にいつも同じ患者がいる
などがあがり、住所を知られて引っ越したケースもあるようです。
一方的で歪んだ感情から発生する
例えば、患者からのストーカーに遭うきっかけとして、次のことが要因としてあげられます。
看護師に手厚く看護されたことで「この人は自分を受け入れてくれる、自分を甘えせてくれる」という歪んだ好意が出るからではないか?という一方的な感情。
また、ストーカーになりやすい人の生い立ちに、「子供の頃から充分に甘えられなかった」「親が自分を受け入れてくれなかった」というトラウマを持っていることが多いという理由もあります。
ですが、看護師からしてみればそれは仕事です。患者に恋愛感情は持ちません。そういった点から、逆恨みをしてストーカー行為に及ぶ人もいるようです。[/voice]
不規則な時間で働く職業
看護師は仕事が不規則。深夜や早朝に帰宅することは、犯罪に巻き込まれやすい環境にあります。
看護師を危険から守る為の防犯対策
看護師がストーカー被害にあったらどうすればよいのかを考えていきましょう。[/voice]
このような状態で看護師が身を守るために、さまざまな対策を施す必要があります。
- 警察に相談する
- 証拠を残す
- 拒否をする意志をストーカーに見せる
- 個人情報をきちんと管理する
- 周囲に相談する
- 避難する
このような対策をとりましょう。
警察の捜査には立証できる証拠集めが必要
まずは警察に相談する必要があります。
ストーカー規制法が施行されてから改正を繰り返し、規制の対象となる行為が拡大されました。また、ストーカー行為をする相手に対しての措置、罰則も強化されました。
ですが、具体的な証拠や証言が得られないものに対しては、捜査するにも大きな壁が存在します。
そういった点からも、ストーカーされていると気づいたら、出来る限り自分で証拠を集めたほうが強みとなるわけです。
なるべくたくさんの証拠を残す
ストーカーの捜査をしてもらうためには、証拠集めが重要となります。ストーカー行為を記録したり、メールや画像などは削除せずに証拠書類として残しておきましょう。
嫌だという拒否反応を示す
ストーカー行為をする相手は、相手も自分に好意を抱いていると思っているケースが非常に多いです。ですので、出来る限り相手には拒否を示す対応が望まれます。ですが、もしも相手が逆上するようなことがあると危険を伴いますので、決して無理をしない程度で行いましょう。
個人情報を適切に管理する
ストーカー行為をする人間は、相手の個人情報を探っているかもしれません。そういった点から、郵便物などはシュレッダーにかけたり、SNSなどは控えることが大切です。
また、念のためにスマホのGPS機能を切っておくなどの対策もしておきましょう。
周囲に相談する
職場の上司や同僚、友人などに、ストーカーの被害に遭っていることを相談しておきましょう。
いつ何時、ストーカー行為をする人間が相手の周囲を探りにくるか分かりません。周りに相談しておくことで、容易にあなたのことを伝えることはないでしょう。
また、専門のサポート機関への相談も方法としてあります。
別の場所へ避難しておく
もし住まいを把握され、危険性が高い状態なら、信頼のおける友人の家や一時避難できる保護施設など、相手の知らない安全な場所に避難することが大切です。
必要に応じて引越しも視野に含めなければいけません。
身の安全を第一に考えるストーカー対策を
いつストーカーをする人間が現れるかもしれない恐怖心が芽生えてしまうのが被害者側の心情。ですので、自己防衛する手段もとりましょう。
例えば、防犯ブザーなどを持ち歩くことは良策です。すぐに装置が起動できるように所持しましょう。そしていつでも110番できるような体制で行動することも、ストーカーから身を守る手段となります。
また、つきまといや待ち伏せ、自宅付近でのうろつきなどあれば、防犯カメラを設置することも1つの方法です。いつも覗きこんでいる電柱の陰などに向けて撮影しておけば、不審者が隠れていると警察に対して捜査を促す強力な証拠になります。
設置する場所や目的によって値段は変わりますが、スマホやタブレット、またパソコンなどでも確認できるタイプも販売されているものなど幅広くあるので、安心して帰路につける材料となるのではないでしょうか?
プライベートでは平穏無事に、ゆっくりくつろげる時間を過ごして欲しいと願っています。
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